2018年12月12日水曜日

ウィルタネン彗星のいる星空

ウイルタネン彗星(46P)は、1948年にカール・ワータネンが発見した、周期5.4年の周期彗星で今年12月には4等星級の明るさになりました。Wirtanenをどう表記するのか話題にもなっており、ウイルタネン、ワータネン、ビルタネンなどの表記が入り交じっています。

この彗星が明るくなってきたので撮影を狙っていましたが星空が広がらなかったり位置的に撮影が私には難しいこともあってできませんでした。12月になってやっとチャンスが巡ってきたので撮影してみました。
12月8日にはちょうど彗星がいる辺りは雲が取れたので撮影してみました。いつもは赤道儀に載せてじっくりと撮影するのですが、実験的にISO感度を25600に設定して100mmレンズで三脚に載せて固定撮影してみました。使ったカメラはEOS6Dをハヤタカメララボさんに天体写真用に改造してもらったHKIR改造6Dです。高感度でもノイズが少ないということで天体写真にはいいという評判のカメラです。100mmとはいえ望遠ですので長く露出すると星が流れてしまうのですが3.2秒露光なのでほぼ点像になりました。撮影した画像をスタックして補正したものが下の画像です。エメラルド色の46Pが写りました。

12月10日の夜は雲はあるものの星が見えたので近くの河川敷と志賀高原ロマン美術館まで行って彗星のいる星景を撮ってみました。

左下にはオリオン座が、その上にはすばるが見えます。そしてすばるから右下の雲がぽっかりと空いたところにボーッとした46Pウィルタネン彗星が見えます。

この後志賀高原ロマン美術館の駐車場に行きました。少し標高が高いところなので河川敷より星がきれいに見えました。しかし雲の流れが速く満天星空とはいえませんが撮影を楽しみました。





1時間半ほどのプチ遠征でしたが46Pの星空を撮影できました。

2018年11月5日月曜日

秋の星雲や星座を撮影

11月、文化の日と翌日は夜の星空が期待できるという天気予報でしたので久しぶりに赤道儀を出して星雲や星野撮影をしました。しかし・・・予報では快晴でした両日とも雲の流れが速くて満足な画像を撮影することができませんでした。

11月2日は自宅駐車場に中型の赤道儀(ケンコーSE2)をセットしPCで自動導入、自動撮影をしました。この赤道儀を出すのは1年ぶりくらいなのでPCとうまくつながるかどうか心配でしたがなんとかつながりました。

 まずは定番のアンドロメダ大星雲M31です。

M31の有名さに隠れている渦巻き星雲M33はミラクをはさんだ位置にあります。
(11月3日には64Pという彗星がこの領域を移動していました。)

M33はきれいな渦巻きを見せてくれます。

次も定番「すばる」M45です。この星雲はプレアデス星団とも呼ばれていて青白いガスもベールが星々を巻いているので有名です。

すばるの近くにはカリフォルニア星雲という赤い散光星雲があります。この星雲は望遠鏡で見ても見えませんが天体写真用に改造されたカメラで撮ると赤い色が写ります。カリフォルニア半島に見えますか?サツマイモに見えるという人もいます(笑)


11月3日には斑尾高原へ行きました。この夜も雲の流れが速くて撮影チャンスは少なかったのですがカシオペア座をなんとか撮影できました。


斑尾高原での撮影風景です。


2018年9月20日木曜日

Sequator の効果を確かめました

最近天体写真関係のFBでSequatorというソフトを知りました。日本語でどう読んだらよいのかと悩みました。最初はセクエイターかなと思っていたのですが、equatorは赤道という意味だと知ってから「エス・イクエイター」と読むのではないかと思っています。


で、このソフトの売りは、何枚かの固定撮影画像の風景部分はそのまま固定して、さらに星の部分をスタックしてくれるというものです。
元画像はRAWファイルでもTIFFファイルでもOKというから素晴らしいです。

まず横手山の銀河で実験しました。地上部分を固定して比較明合成をすると星は流れるのですが12枚合成しても星は流れません。

また嬉しいことに背景をなめらかにもしてくれます

北の銀河画像でも効果を確かめました。
一部ノイズは残りますが背景は十分なめらかになります。

次に赤道儀で追尾した星野写真や星雲ではどうなのかも確認してみました。
白鳥座デネブ付近のの散光星雲(北アメリカ星雲とペリカン星雲)
南低空からの銀河
さそり座アンタレス付近の散光星雲
次にISO感度を極端に高くして(16000、25600)10秒以下の露光時間で撮影した画像でも確かめました。効果は抜群でした。通常これだけ高感度にするとノイズが出るのですがスタックするとノイズが見えにくくなりました。
すばるとカリフォルニア星雲
10秒以下の露光でオリオン座のリゲルの西にある魔女の横顔まで写ってくれました。これにはびっくりしました。

このSequatorの使い方についてはPhotograFanに詳しく説明されていて大変参考になりました。
https://www.photografan.com/basic-knowledge/multiple-exposure-stacking-sequator/

2018年9月1日土曜日

隙間の天の川は秋から冬の星空!!

加齢で夜トイレに起きる回数が多くなる・・そんな歳になってしまったのかと嘆く日々ですが、おかげで季節先取りの星空を眺めることができます。
家の近くにちょうど東西に向かう建物があります。その間から8月でも深夜になるとオリオン座やすばるが見えてきます。

8月23日はIR改造カメラ(天体写真専用に赤色を制御するフィルターを除去する改造)で撮影してみました。ホワイトバランスを調整しなかったこととISO感度を高くしたので荒れあれの画像になってしまいました。

両サイドは家のシルエットです。この隙間が意外と面白く、特に対角魚眼レンズで撮影するとゆがみが面白い効果を出します。
東にはオリオン座が山際に上り始め、その上にはすばるが見えます。IR改造カメラで撮影したので天の川の中にある赤い散光星雲も写ってくれます。

せっかくなので今までに撮影した星雲の画像も入れてみました。

この画像をFBにアップしたところびっくりするほどの数の「いいね」をいただきました。また嬉しいコメントもたくさんいただき「びっくりポン!!!」です。

西側も撮影しましたが補正がしっかりできなくて荒れあれの画像になってしまいました。
白鳥座が西にダイブしています。中央やや上にはアンドロメダ星雲M31が、さらに上にはすばるが見えます。

そのほかにも裏庭に出て季節先取りの星空を撮影しました。
オリオン座から左上に伸びている天の川に交差するように黄道光がみえます。


2018年8月24日金曜日

入笠山マナスル山荘新館2日目・・快晴の星空

翌日3日は星まつり会場出かけました。星まつりの楽しみは天体グッズショップ、ブースでしたが欲しいものは高くて買う勇気が出ませんでした。しかしFBでお世話になっている星景写真部管理者のKさんと3年ぶりにお会いできたり、デジタル天体写真管理者のFさんにお会いすることができお話をさせてもらったことは大きな収穫でした。

この夜には東京都町田市の地学部の高校生のみなさんがマナスル山荘新館に宿泊されました。とても爽やかな高校生のみなさんで久しぶりに若者の会話などを聞いて自分も若返ったような気持ちになれました。

撮影をし始めた頃は低空に少し雲がかかっていましたが20時頃火星が東の山際から上ってくる頃には雲も切れさそり座も見えてきました。


ふと見ると移動する光が見えたので急いでその方向にカメラを向けました。夏の大三角形の中をイリジウム衛星が通過してかなり明るいフレアが見えました。

入笠山上空は飛行機の航路になっているようで、かなりたくさん飛行機の光跡が写ってしまいました。


天の川がはっきり見えてきました。東京からの高校生のみなさんにとってはこんなにはっきりとした天の川を見ることは少ないようで歓声が上がっていました。
特に印象に残ったことは、望遠鏡で火星、土星、木星を観望しているとき
「教科書と同じだ~~~~!!!!」
と叫んでいる高校生の叫びです。教科書で学んだことが自分の目で確かめられたときの感動でしょうか?

天の川が立ち上がりました。

この中に流星が映り込んでくれればいいなと思っていたところ、かなり明るい流星が流れました。


マナスル山荘新館の二日間、オーナー夫妻、アルバイトのみなさん、同宿したご家族連れのみなさん、町田市の高校生のみなさん、引率の先生方と出会いお話をすることができて嬉しい二日間となりました。もちろん素晴らしい星空を二日間も見ることができ忘れられない二日間となりました。

2018年8月20日月曜日

入笠山マナスル山荘新館8月2日(一日目)・・・星空を堪能!!

8月3日から原村星まつりに出かけた際、富士見町入笠山マナスル山荘新館さんに二晩お世話になりました。
入笠山マナスル山荘新館までは初めての道でかなり遠く感じましたが、無事到着しました。すぐ近くに素晴らしいロケーションがあり、さらに天体ドームまである私にとってはこの上ない山荘でした。

山荘のみなさんはとてもフレンドリー!!また当日宿泊していたみなさんもフレンドリーでとても居心地がよく、この山荘に宿泊してよかった!!と思いました。

いよいよ星空撮影の時間です。近くの牧草地の道路にセットして暗くなるまで待ちました。




雲がかかる星空でしたが、しばらく待つと天の川が見えてきました。マナスル山荘新館さんのドームを入れて夏の大三角を撮影しました。

左下に一際明るい火星が、また射手座には土星が見えます。

木立の中に見える天の川と流れ星を狙って放置連写撮影をしました。ところが撤収するとレンズが結露していていました。油断して結露防止ヒーターと巻かなかったことを後悔しましたが後の祭りです。

天体ドームも見せてもらいました。ドームの中に入るのは初めてなのでワクワクです。火星と土星を見せてもらいましたが、火星は砂嵐の影響で模様はしっかり見えませんでした。スリットの左下に見えるのは火星です。

ドームベランダで天の川を撮りました。お気に入りの1枚です。


2018年7月23日月曜日

星空@横手山ドライブイン

梅雨が明けてもなかなか快晴とならなかった夜空でしたが、7月18日は星空が広がりそうな天気予報でした。遠く関東方面からSNSの友人も志賀高原横手山に遠征という連絡もあり久しぶりに星撮りを友人と楽しみました。

19時頃現地に着いたときにはまだ明るく月と木星が輝いていました。明るいうちに赤道儀とカメラをセットして暗くなるまで待ちました。

久しぶりに志賀高原で撮影というので、少し欲張ってポータブル赤道儀2台と対角魚眼レンズを付けたカメラ、計3台をセットしました。

天の川が見えて来る頃には私も含めて7人ものカメラマンが集まりました。平日なのに遠く神奈川、東京、埼玉から遠征されてきたようです。





この日の狙いは天の川とその中にある星雲撮影でした。赤道儀2台に100mmと24mmレンズを付けて追尾撮影をしました。追尾撮影をするには天の北極に極軸を合わせなくては正確に追尾してくれません。自分では正確に北極星に合わせたはずなのに、1台の赤道儀の画像の星が点に写ってくれません。どうしても流れてしまいます。多分極軸が合っていないのではないかと修正するのですがどうしても点に写りません。諦めてしまおうと思った時、ハタと思いついたこと・・・それは追尾速度スイッチがもしかしたらハーフスピードになっているのではないかと・・案の定ハーフスピードになっていました。ずいぶん長く使っていなかった赤道儀だったのでいつの間にかスイッチが動いてしまったようです。

設定をし直していざ撮影です。基本的にはISO1600or3200、120秒露光を10回繰り返して、ステライメージ8で加算平均コンポジットし、フォトショップで画像補正をしました。

射手座からさそり座の領域です。天の川の一番濃い部分ですが霞のようなもの星の集まりだなんて想像を超えています。(24mmレンズ使用)



100mmレンズでも撮影しました。
白鳥座のデネブとサドル付近には赤い散光星雲があります。目ではみえないのですが天体専用に改造されたカメラで写すと赤い散光星雲が見えてきます。左下には北アメリカ星雲と呼ばれる赤い散光星雲が見えます。

カシオペア座とペルセウス座の間にも赤い散光星雲があります。中央上が通称ハート星雲、下が胎児星雲です。右にはペルセウス座の二重星団が見えます。

さそり座のアンタレス付近は赤や黄色、青が美しいのですが・・・今の私の技術では表現できません。次回はもう少し露光時間を長くしてみたいと思っています。


最後に、ケフェウス座にいるジャコビニー・チンナー彗星(P21)が写るかどうか予報されている部分を撮影しました。小さいのですが彗星らしい色をしているP21を見つけ出しました。