2020年10月25日日曜日

志賀高原の星空 2020晩秋

 2020年も晩秋、先日は降雪があり横手山や渋峠では降雪もありました。志賀草津ルートの7通行止めの前、横手山渋峠までプチッと遠征をしてきました。

まず木戸池で湖面に映る紅葉と星空を撮影しました。

今年は火星の大接近で一際明るい火星が目を引きます。

紅葉と北の銀河

木戸池を後にして熊ノ湯から横手山まで一気に上りました。横手山に着くと三日月が沈む直前、急いで三脚を立てて南西の空を撮影しました。天の川も西に傾いてきています。天の川の東には明るい木星、その左上には土星が見えます。

沈む三日月と天の川

この場所では横手山へのルートのスカイレーターと北銀河もここならではの星空が撮れます。

宙へ続く歩道

この夜は遠く北アルプスの山並みも見えました。
北斗七星が西に大きく傾いています

次に向かったのは渋峠、国道最高地点の道標が立つ場所でした。夏のシーズンにはカメラが林立する場所ですがこの夜は車は止まっているものの撮影されている方はいませんでした。



長野県と群馬県をまたいで建っているホテルも星空にマッチします。

11月中にはオープン予定の渋峠スキー場にはシーズンを待つヒュッテ、リフトが・・




一つぐらいは流れ星を期待したのですが写ってはくれませんでした。12月のふたご座流星群に期待です。

2020年7月26日日曜日

やっと会えました、ネオワイズ彗星

肉眼で尾まで見えたヘールボップ彗星を当時単身赴任をしていた大岡村(現長野市大岡)撮影してから23年間、肉眼彗星が現れることを待ち望んでいました。肉眼彗星になるのではないかと期待されたアトラス彗星、レモン彗星は期待に応えてくれませんでした。
1997年4月 ヘールボップ彗星
今年発見されたネオワイズ彗星(C/2020 F3)は太陽に飲み込まれず、分裂もせず日本でもその勇姿を見ることができる状態になりました。が、あいにくの梅雨時、北信濃ではその姿に出会えるチャンスがなく、さらに北海道や東北、能登などから撮影の情報に接し、余計やきもきしていました。

そんな梅雨真っ最中の7月19日(日)には日本海側で撮影のチャンスがありそうなSCWの天気予報で上越方面への遠征も考えていましたが、前日志賀高原横手山ドライブイン駐車場で撮影できた情報もあり、急遽日本海側への遠征を取りやめ近間の志賀高原へプチ遠征をすることにしました。着いたときはガスの中でしたが、20時半頃すっと北西の空だけがあきネオワイズ彗星が見え始めました。

慌てて撮影したので水平が合っていませんが、記念のファーストライトです。

流れる雲に見え隠れしながらもネオワイズ彗星は肉眼でも尾まで見ることができました。双眼鏡で見るとダストテールまではっきりと見えました。



この夜一番の画像です。


雲海の上にはっきりと現れる時間帯もあり固定撮影に平行して100mmレンズでポータブル赤道儀追尾撮影もしました。
ダストテールの左には青白いイオンテールも見えます。立派な彗星です!!!

19日を最後に天候に恵まれず撮影もできません。23日に地球に最接近し遠ざかっていきましたが、光度はどんどん落ちて暗くなって行きます。19日に撮影できて幸運でした。
次にこのネオワイズ彗星が帰ってくるのは6800年後だそうです。とても生きていられません(笑)

2020年6月22日月曜日

梅雨の晴れ間に期待して・・・・

久し振りのブログです・・・

梅雨に入り星空が広がることもあまり期待できなくなりました。でもSCWなどの天気予報を見ていると時々雲が切れて星空が広がるのではないかと期待できる日もありますし、寄る年波で深夜起きてしまうとき星空が気になって外に出てみると星空が広がっていることもあります。

6月16日は未明に起きたとき星空が広がっていたので庭で天の川を撮影しました。

6月16日の夜も星空が広がってくれました。パンスターズ彗星(C/2017 T2)が北斗七星の柄杓付近にいるのでポータブル赤道儀をセットして撮影しました。遠ざかっていく彗星ですが尾がしっかり写りました。


はくちょう座もしっかり見えたのではくちょう座の散光星雲も撮影しました。眼では見えない散光星雲ですが天体用にフィルターを改造したカメラで撮ると赤い散光星雲が写ります。
左のデネブ下に北アメリカ星雲とペリカン星雲、右上のサドル付近にも散光星雲が広がっています。

サドル付近を拡大しました。

北アメリカ星雲とペリカン星雲
6月20日、富山の星友Aさんから電話があり晴れ間を期待して木島平村カヤノ平で落ち合うことにしました。Aさんは大型の赤道儀2台に25cmと30cmの反射望遠鏡をセットして撮影と観望の準備です・・・その重量の半端ないこと!とても私には扱えません。さらにバッテリーも20キロは超えるような代物で、無理をすると腰を痛めること必至です。
左の2台がAさんの機材、右の赤いレンズが付いているのが私の機材です
セットして星空が広がることを祈りながら待ちましたがなかなか晴れてくれません。北極星が見えないと赤道儀がセットできません・・・・ちょっとだけ見えたときに急いで極軸を合わせたのですが正確には合わせることができませんでした。
射手座の星雲を赤道儀で狙っていたのですが、半ばあきらめて星景撮影に切り替えました。それでも一枚だけ射手座付近の銀河を追尾撮影することができました。バンビの横顔が切れてしまいました・・・
右の大きな方の散光星雲はM8、その上の小さな散光星雲はM20です。
せっかく遠くから遠征してくれ、重い赤道儀をセットしたAさん・・・なんとか星空が広がってほしいと念じていましたが期待できそうになく撤収しますか・・・と話をしていたところ、なんと南の空が晴れてさそり座から低空の天の川が見え始めました。つかの間の晴れ間でしたが星景写真撮影を楽しみました。



星空にはあまり恵まれませんでしたが、久し振りに会って話ができたことが嬉しい夜でした。

翌日6月21日の16時頃から日食が観察できました。



2020年4月16日木曜日

春の星雲などなど・・・庭撮り

新型コロナウイルス肺炎の流行・拡大を防ぐために緊急事態宣言が出され、私にとっても今まで経験したことがない世の中になっています。一日も早い終息を願わずにはいられません。

そんな中で不謹慎かもしれませんが、3密を避けて自宅庭で春の星雲を撮影しました。

使った機材は、赤道儀:ケンコーSE2 制御:ソフトステラショット(PC接続)カメラ:CANON 7D(IR改造) レンズ:REDCAT51(F4.9  250㎜)赤いレンズ
オートガイダーもセットしましたがセットが面倒だったことと250㎜レンズで120秒くらいの露光では必要がないと思い使いませんでした。
暗くなってからの設置はケーブルの引き回しなどで苦労するのですが、今回は明るいうちからセットしたのでスムーズに設置できました。

暗くなってからの作業は、極軸を天の北極に合わせることがまず必要になります。この極軸が合っていると正確に星の動きを追尾できます。この作業もポールマスターというPCソフトで行います。そのあとは望遠鏡のアライメント設定をします。アライメントがきちんとされているとPCからの指示どおりに星雲をカメラの視野に入れてくれます。

赤道儀とカメラとPCとの接続も正常なのでいよいよ撮影に入ります。
撮影データは・・ISO3200 120秒露光を10枚 RAWデータ コンポジットはDSS、補正は主としてPS㏄を使いました。

まずは北の空にいるパンスターズ彗星
 大化けを期待していたアトラス彗星が核分解して暗くなったという情報もありまずはこのパンスターズ彗星です。コンポジットして現像処理すると青白い彗星の特徴が出てきます。この画像は少しトリミングした画像です。

それでもアトラス彗星はどう写るのかと・・・PCの星図で設定して導入ボタンをクリック。赤道儀のモーターがグィーーンと動きほぼ正確に彗星を導入してくれます。

核が分解されたと聞いていたのですが、なんとなく尾を引いている様子がわかります。

次は・・・春の定番のオンパレードです。
まずはおとめ座銀河団にある「マルカリアンチェーン」です。この辺りには小さな銀河が密集しています。中でも「し」の字を左右反転させたようにつながっている「マルカリアンチェーン」が被写体として有名です。


この日、一番よく写ってくれたのが、おおぐま座の頭付近にあるM81とM82星雲です。特にM81は渦巻き模様がよく写ってくれました。

ほかには・・・M51子持ち星雲、M101渦巻き星雲、M13球状星団、かに座M44散開星団が撮影できました。


M101・・・おおぐま座にある星雲。回転花火星雲とも呼ばれています。


M13・・ヘルクレス座にある球状星団

M44・・・かに座の散開星団、プレセぺ星団とも呼ばれています。

2020年3月29日日曜日

夜明け前の天の川を求めて・・・

前回から2ヶ月以上も更新していませんでした。特に身辺に変化があったわけではなく単にFBが中心になっていたんです。

3月中旬にもなると夜明け前には夏の星座や天の川が東の空から昇り始めます。夏は志賀高原まで上って極上の天の川を楽しむのですが、3月の未明はまだまだ寒くて志賀高原までプチ遠征する気になれません。近くの山際の果樹園の農道や河川敷での撮影が主となります。

3月3日の4時過ぎ、近くの山ぎわにある果樹園に行くと志賀高原の上に天の川が横たわりさそり座が立ち上がっていました。

さそり座から天の川にのびる暗黒帯と銀河の中心部射手座付近の天の川です。バンビの横顔と呼ばれている星の密集部や星雲も見えます。本格的な夏が待ち遠しいです。

3月19日未明には近くの河川敷で撮影しました。今年は雪が少なく河川敷マレットゴルフ場は日中マレットゴルフを楽しむ人がいるのですが、未明にはひとっこ一人いません。

オリンピック道路を通る車のライトが紅白幕のように写りました。

北から南まで晴れ渡った朝でしたので縦構図画像をパノラマ合成しました。北斗七星からのびる「春の大曲線」(おおぐま座の尾~うしかい座のアークトゥルス~おとめ座のスピカ)や「春の大三角形」が春を告げていました。



3月24日の朝は前日の降雪で冬景色に戻った河川敷になりました。夜明け前には東の空に木星、火星、土星が並んで上ってきます。

桜の枝に雪が残り一足先にサクラの花が咲いたように見えました。

おまけですが、4月中旬から5月連休にかけてもしかしたら肉眼彗星になるのではないかと期待されているアトラス彗星(C/2019 Y4)を撮影したので投稿しておきます。3月下旬現在はおおぐま座の顔付近にいます。双眼鏡でも見えるようですが確認していません・・。

2020年1月21日火曜日

2020年鳥撮り始め・・福が舞い込んだのか???

新年明けましておめでとうございます。昨年ブログ更新が滞りがちでしたが今年はどうなることか・・できるだけ更新していきたいと思う新年です。

まず昨年師走のことですがソウシチョウが入っているとの情報があって撮影に行きました。なかなか現れずあきらめかけたときササヤブの中でごそごそという音とともに見たこともないカラフルな鳥が飛び出してきました。まさにソウシチョウでした。ソウシチョウは特定外来生物指定で好まれていない向きもありますが一度は見ておきたい野鳥です。


今年は雪が少なく例年は入っていけないような所にも車でいける状況です。おかげで色々珍しい野鳥にも出会うことができました。

近くの河川敷の枯れ草でシジュウカラの群れを発見しさつえいしてみると、アトリ(左下)、カシラダカ(右上の下)が混ざっていました。

 ノスリの珍しい光景にも出会えました。一枚目はポートレート、二枚目がその珍しい光景です。


里山にはベニマシコがいました。ベニマシコといえばセイタカアワダチソウの実が大好きという印象でしたが里山では木の実を啄んでいました。

この場所では、なんとキクイタダキの群れに出会いました。頭のてっぺんに黄色い羽毛が特徴のキクイタダキですが松の木の上にいることが多く頭頂部の黄色がなかなか撮せません。今回は幸運なことに低い松の木でしたので頭頂部も写りました。


この日はミヤマホオジロも出てきてくれました。残念なことに杉林の暗がりに逃げ込んでしまいました。

オオマシコの情報で急遽遠征しました。




いつものカワセミは魚がいないのか飛び込んではくれません。