2020年7月26日日曜日

やっと会えました、ネオワイズ彗星

肉眼で尾まで見えたヘールボップ彗星を当時単身赴任をしていた大岡村(現長野市大岡)撮影してから23年間、肉眼彗星が現れることを待ち望んでいました。肉眼彗星になるのではないかと期待されたアトラス彗星、レモン彗星は期待に応えてくれませんでした。
1997年4月 ヘールボップ彗星
今年発見されたネオワイズ彗星(C/2020 F3)は太陽に飲み込まれず、分裂もせず日本でもその勇姿を見ることができる状態になりました。が、あいにくの梅雨時、北信濃ではその姿に出会えるチャンスがなく、さらに北海道や東北、能登などから撮影の情報に接し、余計やきもきしていました。

そんな梅雨真っ最中の7月19日(日)には日本海側で撮影のチャンスがありそうなSCWの天気予報で上越方面への遠征も考えていましたが、前日志賀高原横手山ドライブイン駐車場で撮影できた情報もあり、急遽日本海側への遠征を取りやめ近間の志賀高原へプチ遠征をすることにしました。着いたときはガスの中でしたが、20時半頃すっと北西の空だけがあきネオワイズ彗星が見え始めました。

慌てて撮影したので水平が合っていませんが、記念のファーストライトです。

流れる雲に見え隠れしながらもネオワイズ彗星は肉眼でも尾まで見ることができました。双眼鏡で見るとダストテールまではっきりと見えました。



この夜一番の画像です。


雲海の上にはっきりと現れる時間帯もあり固定撮影に平行して100mmレンズでポータブル赤道儀追尾撮影もしました。
ダストテールの左には青白いイオンテールも見えます。立派な彗星です!!!

19日を最後に天候に恵まれず撮影もできません。23日に地球に最接近し遠ざかっていきましたが、光度はどんどん落ちて暗くなって行きます。19日に撮影できて幸運でした。
次にこのネオワイズ彗星が帰ってくるのは6800年後だそうです。とても生きていられません(笑)