2016年11月20日日曜日

獅子座流星群2016

今年の獅子座流星群の極大日は11月17日深夜から18日未明でした。
夏のペルセウス座流星群は近くの河川敷で夜空を眺めながら撮影しましたが、さすがこの時期の北信濃は冷え込みが厳しくベランダ手すりにカメラをセットしての放置撮影で私は暖かい布団の中で気軽なものです。

この夜は月明かりがあって撮影には条件はよくなかったので月を避けて北方向の星空で流れてくれればと考えました。

機材はEOS6Dにシグマ24mmF2.8 (3.2) ソフトフィルター(ケンコープロソフトン)、そして結露防止ヒーター装着です。撮影データはISO1600 15秒露光です。

バッテリーが切れるまでひたすら連写をさせ全部で675枚の画像ができました。

大きな収穫はこの画像の火球クラスの流星です。最初の方向は電柱を避けたのですが電柱も生活感があっていいかなと電柱を入れ直したことが結果的に大きな収穫につながりました。


この火球クラスの流星は流れる方向から判断すると獅子座群ではありません。3回爆発している超大物です。この位の大物には流星痕が出るのではないかと、この後の画像を調べましたが残念ながら写ってはいませんでした。

675枚の画像がもったいないのでタイムラプス動画にしました。タイムスタンプを画像に入れたかったのでネットで検索すると「JPEG TIME STAMPER」というフリーソフトが見つかったので右上にタイムを入れました。

この動画をFBにアップしたところ「2時34分09秒の画像、電柱の右上にも流れていますよ」というコメントをいただき調べてみると流れているではありませんか。火球に目がくらんで気づかずにいました。それにしても動画から見つけるなんてすごいなと思いました。

もしかしたらまだ見逃している流星もあるのではないか・・・。流星を一つ一つの画像から発見するのは時間もかかり面倒です。そこで比較明合成画像を調べてみました。恒星の動きとは異なる光跡があれば流星の可能性が高いのです。
この画像をよく見たら右下電柱の根元左に恒星の動きとは異なる光跡を見つけました。元画像をチェックするとありました!!

午前1時28分06秒の画像、右下電柱の左根元に流れていました。

2001年の獅子座流星群の大出現に比べるとさみしい出現でしたがそれなりに楽しめました。
2001年の画像は当時仕事の関係で住んでいた長野県富士見町で撮影しました。当時はデジタルカメラではなくフィルムカメラでしたので数多くは撮れませんでしたが思い出深い天体ショーでした。



さて次は・・・12月の双子座流星群です。

2016年11月16日水曜日

11月は月が中心になりました

11月に入り寒くなりました。9日には北信濃の里にも雪が降りました。夜はことのほか寒くなり、また月も明るくなったので星撮りから月撮りにシフトしています。
星撮りもするのですが、赤道儀をセットするにもズク(信濃の方言)がいるので固定撮影が多くなりました。


11月4日にはおうし座流星群狙いで放置庭撮りをしました。おうし座群は1つだけ撮影できました。


たくさんの画像ができたので60分間分比較明合成しました。

11月5日以降は月の撮影が主となりました。俗にいうスーパームーンとおうし座アルデバランの星食の夜は雲が出て撮影できなかったことが残念です。



11月10日 月齢10.6









月の撮影機材は、KASAI CAPRI80ED+BORG×1.4DG EOSX5
補正に使ったソフトは、REGISTAX6(10画像から8画像スタック)ステライメージ7(トリミング レベル補正、マルチバンドシャープ) NikCollectionでDfine処理した画像をPSにてレーヤー統合

2016年11月3日木曜日

やっと夜空に恵まれ始めて・・・DEEPSKY@北信濃

今年の9月、10月は天候不順でガイド撮影をする気力もなくなる夜でした。10月のへ下旬から天候が安定した夜もあって、SE2でガイド撮影をする気力も出てきました。

使った機材は、ケンコーSE2、シグマ150-600mm、EOS7D(改)、オートガイダー。それをステラショットで自動導入、カメラ設定、オートガイドをしました。ただ雲が出てきたりガイド星がずれたりして、一部オートガイドを外したりもしました。オートガイドについては今後設定などで勉強していく必要を感じました。

10月23日

カリフォルニア星雲は500mmだとはみ出てしまいます。


M27 (亜鈴状星雲, NGC6853)はこぎつね座にある惑星状星雲です。2回目ですが色がきれいに出たなと思います。


はくちょう座の右の羽近くにある網状星雲です。NGC6960とNGC6992-5 が向かい合っています。
左がNGC6960、右がNGC6992-5 です。




秋の定番は、やはりアンドロメダ星雲M31です。

M31からアンドロメダ座の反対側にはM33があります。

秋の定番もう一つ。M45プレアデス星団です。和名は”すばる”です。すばるの語源は、「むすばる」ということだそうです。青い散光星雲がベールのように星を取り囲んでいますが、もっとベールをきれいに出したいなと思います。

ケフェウス座のガーネットスター付近にはI散光星雲C1396があります。この赤がなかなかうまく出せません。

2016年10月23日日曜日

オリオン座流星群@北信濃

オリオン座流星群はハレー彗星がまいていったチリの中を地球が通過する期間に出現する流星群です。文献では比較的明るい流星で速度が速く、流星痕が出やすい流星群だと記されていました。

今年も10月21日から22日にかけて極大を迎えると言うことで、22時から2時半頃まで自宅の庭にカメラを連写にセットして放置撮影をしました。

月の光が空を明るくし、また雲が広がっているものの、雲間に流れるかもしれない流星が写ることを期待しながらコタツに入ってひたすら時間が過ぎるのを待つという「ズボラ」を決め込みました。

使ったカメラはEOS7D(改)+シグマ対角魚眼15mm(フルサイズ対応)です。

22時過ぎには、すばるやアルデバラン、カペラが雲間から見えましたが、流星は写りませんでした。


23時から0時まではオリオン座が上ってくるものの、月が出てきて条件が悪くなってきました。

0時からは月が直接入らないように位置を変えました。
すると0時27分の画像にオリオン座流星が流れていました。方向から見てオリオン群にほぼ間違いないと判断しました。

トリミング、レベル補正をして画像を整えました。

流れはじめはエメラルドグリーン、そして赤に色を変えて最後にパッと燃え尽きる様子を拡大して貼り付けました。

星図と比較しました。輻射点、方向性ともオリオン群に間違いありません。


1時からは出窓の手すりにカメラを固定してぐっすりと寝ました。

結局、この夜900枚近く撮影したのですが写ったのは1カットでした。


ちなみに昨年のオリオン群では流星痕が残るものも流れました。

次の期待は、11月6日極大の牡牛座流星群南群です。

2016年10月20日木曜日

月夜の星空@志賀高原

月が出ていると星が見えにくくなる・・・というのは正解のようで正解でもないようです。確かに肉眼では月に絞りがあってしまい、月より暗い星は見えにくくなりますが、カメラには結構写ります。

14日(金)は天気予報、GPVも快晴の夜になる予報でした。
見事な快星予報です。

週末の星撮りの準備をしていると、チョウ撮りの師匠HAさんのFBに「今志賀高原にいます」との投稿。電話連絡をして一ノ瀬スキー場の駐車場で落ち合うことにしました。

自宅から一ノ瀬スキー場までは約40分。途中、高天が原スキー場に寄り道。




一ノ瀬ではHAさんが撮影していました。私も一ノ瀬ダイヤモンドスキー場方面のシラカバ、紅葉とコラボの星空に7カメラを向けました。


一ノ瀬から私は横手山方面へ・・・というのは横手山へ登るスカイレーターを月夜の照明で撮りたかったのです。





新車 ホンダシャトルも一緒に記念写真





最後は木戸池によりました。

月夜の星空もなかなか風情があります。

わずかなチャンスの10月星撮り

星撮り屋にはぼやきたくなるような今年の秋の夜空です。そんな中、天気予報やGPVなどを見ながらわずかなチャンスを狙いました。

10月4日、自宅付近も星が出ていたので、思い切って(とは言っても20分のプチ遠征)志賀高原まで行きました。志賀高原でもやや薄雲がかかっていて条件はあまりよくなかったので、この場所で10数枚撮影して切り上げました。
 進駐軍が拠点としたらしい旧志賀高原ホテルは今、志賀高原歴史記念館となっています。



7日にも蓮池まで行きました。雲が多かったのですが、かえって趣が出たような気がします



紅葉は今ひとつ例年のような美しさがないようです。左の明るい星は、ぎょしゃ座のカペラ、その右に”すばる(M45 プレアデス星団)が上り始めています。


9日は深夜雲がとれてオリオン座が見えました。


11日には庭で撮りました。月あかりで空が青っぽく写ります。

12日には満月に向かう月がきれいに見えました。

14日の月です。


2016年9月30日金曜日

星撮りの機会が少ない秋は・・・チョウと鳥撮りです。

星撮りができる夜が極端に少ない今年の9月でした。ストレスがたまります。そんな時チョウ撮りの師匠HAさんからアサギマダラ撮影に誘っていただきました。

長野市郊外の中山間地、地域の方がフジバカマの花畑を作ってアサギマダラの楽園を作ってくれています。今年はアサギマダラの飛翔写真を目標にしていましたので、もっぱらワイドレンズで連写、連写、連写でシャッターを切りました。

 ピントはチョウにあってはいませんが気に入っている一枚です。

背景の空の色がとんでしまっていますが、かえってアサギマダラが浮かび上がりました。


 これはアサギマダラにピントが合ってこの日のベストショットになりました。


アサギマダラ撮影の翌日は、カワセミのポイントへいきましたが止まり木が流されてカワセミが来てくれる環境ではありませんでした。近くの土手を歩いているとモズのけたたましい鳴き声が聞こえてきました。

 対岸の釣り人を気にしないでモズが枯れ木に止まりました。



 モズが獲物を捕獲したようです。葉っぱをくわえている木枯らし紋次郎風だなと思っていましたが、トンボか何かの昆虫のようです。




モズは木の枝のてっぺんにしばらく止まって飛び立つので飛翔も狙いやすい鳥です。ピントはなかなか合わないのですが、それなりに撮れたのがこの2枚です。



モズは黒いサングラスが精悍さを強調しています。かっこいい鳥です。ジョロウグモには見向きもしません。私と同じく「くもぎらい」なんでしょうか。



それでも8月24日の夜は久しぶりに星空が広がりました。


10月は、りゅう座流星群、オリオン座流星群があります。楽しみです・・・。