2018年9月20日木曜日

Sequator の効果を確かめました

最近天体写真関係のFBでSequatorというソフトを知りました。日本語でどう読んだらよいのかと悩みました。最初はセクエイターかなと思っていたのですが、equatorは赤道という意味だと知ってから「エス・イクエイター」と読むのではないかと思っています。


で、このソフトの売りは、何枚かの固定撮影画像の風景部分はそのまま固定して、さらに星の部分をスタックしてくれるというものです。
元画像はRAWファイルでもTIFFファイルでもOKというから素晴らしいです。

まず横手山の銀河で実験しました。地上部分を固定して比較明合成をすると星は流れるのですが12枚合成しても星は流れません。

また嬉しいことに背景をなめらかにもしてくれます

北の銀河画像でも効果を確かめました。
一部ノイズは残りますが背景は十分なめらかになります。

次に赤道儀で追尾した星野写真や星雲ではどうなのかも確認してみました。
白鳥座デネブ付近のの散光星雲(北アメリカ星雲とペリカン星雲)
南低空からの銀河
さそり座アンタレス付近の散光星雲
次にISO感度を極端に高くして(16000、25600)10秒以下の露光時間で撮影した画像でも確かめました。効果は抜群でした。通常これだけ高感度にするとノイズが出るのですがスタックするとノイズが見えにくくなりました。
すばるとカリフォルニア星雲
10秒以下の露光でオリオン座のリゲルの西にある魔女の横顔まで写ってくれました。これにはびっくりしました。

このSequatorの使い方についてはPhotograFanに詳しく説明されていて大変参考になりました。
https://www.photografan.com/basic-knowledge/multiple-exposure-stacking-sequator/

2018年9月1日土曜日

隙間の天の川は秋から冬の星空!!

加齢で夜トイレに起きる回数が多くなる・・そんな歳になってしまったのかと嘆く日々ですが、おかげで季節先取りの星空を眺めることができます。
家の近くにちょうど東西に向かう建物があります。その間から8月でも深夜になるとオリオン座やすばるが見えてきます。

8月23日はIR改造カメラ(天体写真専用に赤色を制御するフィルターを除去する改造)で撮影してみました。ホワイトバランスを調整しなかったこととISO感度を高くしたので荒れあれの画像になってしまいました。

両サイドは家のシルエットです。この隙間が意外と面白く、特に対角魚眼レンズで撮影するとゆがみが面白い効果を出します。
東にはオリオン座が山際に上り始め、その上にはすばるが見えます。IR改造カメラで撮影したので天の川の中にある赤い散光星雲も写ってくれます。

せっかくなので今までに撮影した星雲の画像も入れてみました。

この画像をFBにアップしたところびっくりするほどの数の「いいね」をいただきました。また嬉しいコメントもたくさんいただき「びっくりポン!!!」です。

西側も撮影しましたが補正がしっかりできなくて荒れあれの画像になってしまいました。
白鳥座が西にダイブしています。中央やや上にはアンドロメダ星雲M31が、さらに上にはすばるが見えます。

そのほかにも裏庭に出て季節先取りの星空を撮影しました。
オリオン座から左上に伸びている天の川に交差するように黄道光がみえます。