2016年1月16日土曜日

カタリナ彗星 with M101&M51

カタリナ彗星(C/2013 US10)が明け方の東の空から北斗七星に移動してきました。昨夜は北斗七星の柄のη、アルカイドのそばに位置しているというのでポータブル赤道儀を持ち出しました。カタリナ彗星がのぼってくるまで、おおいぬ座シリウスM41星雲を撮影しました。



η星が見え始めたところで撮影しました。LIVE画像を見てみると、子持ち銀河M51や回転花火星雲M101も写っていました。


こんなに写る快晴の星空!!庭撮りではもったいない、と思い急遽近くの河川敷に移動しました。例年ですと深い雪に覆われて車乗り入れができない場所ですが今年の冬はまだ積雪がありません。また比較的暖かく気温はマイナス3℃でした。


 APS-Cで100mmレンズでη星をほぼ中心に据えて撮影。120秒露出を20回を1セットとして3セット撮影しました。
23枚をDSSでスタックし、フラットエイドで疑似フラット補正した画像がこれです。テールが見えなくならないよう明度は上げ加減で補正しました。
画面左に回転花火星雲M101、中央にカタリナ彗星、その右におおぐま座η、そしてその右上にM51子持ち銀河が写っています。


 
カタリナ彗星を写している間、もう一台のカメラで流星狙いの連続撮影をしましたが、流れませんでした。





2016年1月11日月曜日

冬の星雲を撮影しました。


  昨年、自動導入の赤道儀を購入しましたが、目的の星雲の自動導入がなかなか難しくてもてあましていました。昨年末ステラショットというソフトを手にいれて目的の星雲が面白いように導入できるようになりました。

 年が明けてから星空が広がる夜が多かった北信濃ですが、新月期と重なった1月9日から10日にかけて散光星雲を中心にして星雲を撮影しました。使った機材は、ケンコーSE2赤道儀、EOSX4(IR改造) EF100-400mm ステラショットです。霜が付かないようにレンズにはヒーターを巻きました。

まず今まで挑戦してもなかなか中央に持って来れなかったバラ星雲を導入しました。はじめの導入と撮影はISO6400にしました。きちんと収まっているかどうかの確認のため30秒露出をしました。少しずれていたのでステラショットの補正導入機能を使いました。この機能は便利です。

いっかくじゅう座バラ星雲

 すばるは青白いガス星雲が見事ですが露出時間は2分ですのでこの程度です。ネットに乗っているすばるの写真を見るとまだまだ追いつけません。
 M45 すばる・プレアデス星団

これは言わずとしれたオリオン座大星雲M42です。この星雲は明るくて撮影しやすいのですが光度差があって難しい対象です。上の彩雲はランナーのような部分からランニングマン星雲とも呼ばれています。
オリオン座M42とランニングマン星雲

これはカリフォルニア星雲です。露光時間が短くて十分赤が出ていません。
カリフォルニア星雲

中央にある赤い星雲・・何か動物の横顔に見えませんか?今年の干支のサルの横顔に見えるところからモンキー星雲と呼ばれています。ふたご座の脚の近くにあります。
モンキー星雲

オリオン座腰の三つ星付近にある散光星雲です。暗黒星雲の形が樹に見えることから燃える木と呼ばれています。またこの画像でははっきりしませんが、輝星の下の星雲の中に馬頭星雲もあります。
燃える木と馬頭星雲

うしかい座から北斗七星に向かって移動しているカタリナ彗星です。肉眼では見ることができない彗星ですが写真に撮ると尾も見えてきます。
カタリナ彗星
反転させると尾も見えてきます。

これらの画像は星の動きに合わせて望遠鏡を回転させる赤道儀に載せたカメラで複数枚(10枚程度)撮影し、さらにPCのソフトで重ねあわせています。さらに明るさや色調を調整するので奥が深いなと思います。フィルムカメラ時代では考えられなかった画像もデジタルカメラの時代になって撮影できるようになりました。

2016年1月1日金曜日

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。昨年はあまりブログアップできませんでしたが、今年は頑張ってアップしたいと思います。

今年の撮りはじめは、近くの河川敷での鳥撮りでした。まず出会った鳥はセグロセキレイです。至近距離で夢中で食事をしていました。
セグロセキレイ
大きな黄色い嘴が特徴的なイカルが目立ちました。
イカル

ダイサギが悠々と飛んでいました。ダイサギやカワウなど昔はいなかった鳥がこの川にも目立つようになりました。もともと汽水域に生息する鳥が山手の川にいるようになったのは、凍結防止用に道路に散布する塩化カルシウムの塩分が川に流れ込んで塩分濃度が高くなったことが要因だという話を聞きました。
ダイサギ
マガモの雄と雌

普段あまり撮らないのですがスズメが群れをなしていたのでシャッターを切りました。撮ってみるとなかなかかわいいものです。

何羽いるでしょうか?
 急に飛び立ったのでファインダーを見ないで連写しました。そのうちの一枚です。