2020年4月16日木曜日

春の星雲などなど・・・庭撮り

新型コロナウイルス肺炎の流行・拡大を防ぐために緊急事態宣言が出され、私にとっても今まで経験したことがない世の中になっています。一日も早い終息を願わずにはいられません。

そんな中で不謹慎かもしれませんが、3密を避けて自宅庭で春の星雲を撮影しました。

使った機材は、赤道儀:ケンコーSE2 制御:ソフトステラショット(PC接続)カメラ:CANON 7D(IR改造) レンズ:REDCAT51(F4.9  250㎜)赤いレンズ
オートガイダーもセットしましたがセットが面倒だったことと250㎜レンズで120秒くらいの露光では必要がないと思い使いませんでした。
暗くなってからの設置はケーブルの引き回しなどで苦労するのですが、今回は明るいうちからセットしたのでスムーズに設置できました。

暗くなってからの作業は、極軸を天の北極に合わせることがまず必要になります。この極軸が合っていると正確に星の動きを追尾できます。この作業もポールマスターというPCソフトで行います。そのあとは望遠鏡のアライメント設定をします。アライメントがきちんとされているとPCからの指示どおりに星雲をカメラの視野に入れてくれます。

赤道儀とカメラとPCとの接続も正常なのでいよいよ撮影に入ります。
撮影データは・・ISO3200 120秒露光を10枚 RAWデータ コンポジットはDSS、補正は主としてPS㏄を使いました。

まずは北の空にいるパンスターズ彗星
 大化けを期待していたアトラス彗星が核分解して暗くなったという情報もありまずはこのパンスターズ彗星です。コンポジットして現像処理すると青白い彗星の特徴が出てきます。この画像は少しトリミングした画像です。

それでもアトラス彗星はどう写るのかと・・・PCの星図で設定して導入ボタンをクリック。赤道儀のモーターがグィーーンと動きほぼ正確に彗星を導入してくれます。

核が分解されたと聞いていたのですが、なんとなく尾を引いている様子がわかります。

次は・・・春の定番のオンパレードです。
まずはおとめ座銀河団にある「マルカリアンチェーン」です。この辺りには小さな銀河が密集しています。中でも「し」の字を左右反転させたようにつながっている「マルカリアンチェーン」が被写体として有名です。


この日、一番よく写ってくれたのが、おおぐま座の頭付近にあるM81とM82星雲です。特にM81は渦巻き模様がよく写ってくれました。

ほかには・・・M51子持ち星雲、M101渦巻き星雲、M13球状星団、かに座M44散開星団が撮影できました。


M101・・・おおぐま座にある星雲。回転花火星雲とも呼ばれています。


M13・・ヘルクレス座にある球状星団

M44・・・かに座の散開星団、プレセぺ星団とも呼ばれています。

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