昨年、自動導入の赤道儀を購入しましたが、目的の星雲の自動導入がなかなか難しくてもてあましていました。昨年末ステラショットというソフトを手にいれて目的の星雲が面白いように導入できるようになりました。
年が明けてから星空が広がる夜が多かった北信濃ですが、新月期と重なった1月9日から10日にかけて散光星雲を中心にして星雲を撮影しました。使った機材は、ケンコーSE2赤道儀、EOSX4(IR改造) EF100-400mm ステラショットです。霜が付かないようにレンズにはヒーターを巻きました。
まず今まで挑戦してもなかなか中央に持って来れなかったバラ星雲を導入しました。はじめの導入と撮影はISO6400にしました。きちんと収まっているかどうかの確認のため30秒露出をしました。少しずれていたのでステラショットの補正導入機能を使いました。この機能は便利です。
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いっかくじゅう座バラ星雲 |
すばるは青白いガス星雲が見事ですが露出時間は2分ですのでこの程度です。ネットに乗っているすばるの写真を見るとまだまだ追いつけません。
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M45 すばる・プレアデス星団 |
これは言わずとしれたオリオン座大星雲M42です。この星雲は明るくて撮影しやすいのですが光度差があって難しい対象です。上の彩雲はランナーのような部分からランニングマン星雲とも呼ばれています。
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オリオン座M42とランニングマン星雲 |
これはカリフォルニア星雲です。露光時間が短くて十分赤が出ていません。
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カリフォルニア星雲 |
中央にある赤い星雲・・何か動物の横顔に見えませんか?今年の干支のサルの横顔に見えるところからモンキー星雲と呼ばれています。ふたご座の脚の近くにあります。
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モンキー星雲 |
オリオン座腰の三つ星付近にある散光星雲です。暗黒星雲の形が樹に見えることから燃える木と呼ばれています。またこの画像でははっきりしませんが、輝星の下の星雲の中に馬頭星雲もあります。
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燃える木と馬頭星雲 |
うしかい座から北斗七星に向かって移動しているカタリナ彗星です。肉眼では見ることができない彗星ですが写真に撮ると尾も見えてきます。
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カタリナ彗星 |
反転させると尾も見えてきます。
これらの画像は星の動きに合わせて望遠鏡を回転させる赤道儀に載せたカメラで複数枚(10枚程度)撮影し、さらにPCのソフトで重ねあわせています。さらに明るさや色調を調整するので奥が深いなと思います。フィルムカメラ時代では考えられなかった画像もデジタルカメラの時代になって撮影できるようになりました。