10月も末になると秋の星座のパレードが始まります。カシオペア座が空高いところに移動してペガススの四辺形(秋の四辺形)がはっきりわかるようになりました。
この時期になると星雲や星団を撮影したくなります。先日自宅の駐車場にポータブル赤道儀をセットして追尾撮影をしました。今回は念のためにレンズ結露防止ヒーターを巻きました。結露なしで約3時間撮影できました。
機材::ケンコースカイメモRS EOS7D(ir改造) REDCAT51(250㎜ F/4.9)ISO3200
1分~2分露光 30枚程度をステライメージ9でコンポジット
まずレンズを向けたのがM31アンドロメダ大星雲です。M31は地球から250万光年という遠いところにある渦巻き銀河です。地球のある銀河もこんな形だと言われています。
次にレンズを向けたのはM45、おうし座の散開星団です。M45というより「すばる」といった方がなじみがありますが、別名プレアデス星団とも言います。星間の青白いガスがきれいなので天体写真を撮る人には人気です。
最後はペルセウス座の二重星団です。二つの散開星団が近接しています。暗い空だと肉眼でもぼんやりと存在がわかります。
今回撮影はうまくいきガイドもよくできたのですが・・・画像処理で壁にぶつかってしまいました。
いつもの処理・・1 RAW画像をステライメージ9でコンポジット
2 ステライメージ9で軽くレベル補正しTIF形式で保存
3 2で保存した画像をStarNet++で星を消した画像(starless.tif)を保存
4 2の画像をPSccに読み込む
5 3で得られた画像を4にドラッグ&ドロップして位置を合わせる。
6 5でできたレイヤーを「差の絶対値」で重ねる。星雲部分が消えて星だけが残る。
7 6の画像を「画像を統合」する。
8 7でできた画像に3の画像(starless.tif)をドラッグ&ドロップする。
9 レイヤーが2枚できるのでstarless画像で星雲部分のみを補正し「スクリーン」あるいは「リニア加算」で結合させる。
10 9でできた画像を保存あるいは書き出しで保存する。
というような手順でしたが、StarNet++でできたstarless.tifをPSccにドラッグ&ドロップするとエラーがでて読み込めなくなってしまいました。フォトショップ2022にバージョンアップをした直後だったので前のバージョンにもどしてみましたがエラーで読み込めません。
しかたがないのでA 星マスクした画像をFlatAideで作ってstarless.tifの代わりに使う。
B StarNet++でできたstarless.tifをステライメージ9で読み込み、そのまま上書き保存したstarless.tifを使う。
C PSccのフィルター「明るさの最小値」で星マスク画像(らしきもの)を作りstarless.tifの代わりに使う。
結論!!ABCどの方法で作ったstarless.tifもPSccで読み込めました。フォトショップ2022ではStarNet++で作られたTIFファイルはエラーになるらしい。(少なくとも私のPCでは)